SNSの炎上

 

ネットの炎上で人生が転落する

 

スマートフォンSNSの普及によって、情報収集の幅が広がり便利になった反面、ネット上で炎上が起きる事例も増えています。
ネットは手軽に投稿をできる事から、軽い気持ちで載せた情報が大きな問題へと発展する場合もあります。
インターネットの炎上の恐怖や知っておきたい恐ろしさをまとめています。

 

⇒インターネットやSNSの炎上による恐怖

 

揚げ足を取りたがる人間心理

 

揚げ足を取ろうとする男性

人は、他人の揚げ足を取る事を好む性質を持っています。
身近な人の事を直接叩く事ができなくても、匿名で自分と関係が遠い人の事はとことん強く叩く事ができてしまうものです。

 

たとえば、あなたの職場など身近な所で不倫をしていた人がいます。その人の人柄やキャラクターにもよりますが、直接叩く事が出来る人はごく一部でしょう。
仮に不倫の当事者がSNSのアカウントやブログを持っていたとしても、距離が近い人であれば匿名であっても、その人に対して直接話題を出す事はできないものです。

 

また、不倫をしている当事者でなくても、同じ職場など共通の知り合いに対しては、その人が不倫をしている事の話題は、愚痴を言い合える信頼できるような仲間以外にはできません。

 

しかし、芸能人の不倫スキャンダルの場合はいかがでしょうか?日常的な会話で「あの人が不倫なんて信じられない」、「ゲスだな」などと言いたい放題になり、中にはSNSなどを通じて批判コメントを投稿する人もいます。

 

このように、普段、身近な人を相手にした時は問題が大きくなって火の粉が飛んできたり、周囲の雰囲気が悪くなる事を懸念して我慢できる人でも、関係が遠い人になるほど、何かあれば揚げ足を取ってボロクソに悪口を言ってしまうのが人間心理です。

 

SNSやインターネットの普及によって、こうした強気に人の揚げ足を取って叩く行為が増えています。

 

そもそも炎上とは

 

ネット用語による炎上とは、不祥事の発覚をきっかけに、非難が殺到する事態または状況です。
日本ではブログが認知し始めた2004年~2005年に炎上というネット用語が誕生したと言われています。

 

多くのユーザーが集まって賑わいを見せる事から、炎上の同義語で「祭り」といった表現が使われる事もあります。

 

ブログやSNSは設定をしない限り、閲覧者が誰でも自由にコメントができます。
ブログやSNSの投稿の内容に対して集中的にコメントが殺到し、なおかつその大半が否定的な意見の場合が炎上の定義。

 

逆に内容を包容する肯定的な意見が多い場合は、炎上とは呼びません。

 

ネットは自由な発言ができる事から賛否両論を呼ぶ事が多く、どれだけ非難するコメントが多いかが炎上と認められるポイントです。

 

 

情報発信源がネットでなくても、ネット炎上が起こる場合が

 

失言をする政治家

炎上は主にネットで起こる現象ですが、情報発信源がブログやSNSなどのネットによるものでなくても、ネット炎上は起こります。

 

例えば政治家が失言をしてテレビで取り上げられると、それを見た方がその政治家のブログやSNSのアカウントに非難のコメントを投稿します。
他にものブログやSNSのアカウントがなかったりコメントできない設定をされている場合は、所属している政党などの団体が矛先になる場合もあります。

 

ネットは電話やメールのクレームよりも手軽で、投稿者が非難したコメントを第三者が閲覧して同意を得られる特性があります。
そのため、落ち度がある事に対しては、強引にでもネットで炎上させる場所を探すユーザーが多いのも特徴です。
政治家などの有名人でなくても、企業や個人の失態などを理由に炎上する事があります。

 

最近では競馬情報会社が嘘の的中予想をネットに載せていたことで炎上騒ぎがありました。
ネット上では人を騙してお金をむしり取る悪徳業者も存在します。

 

SNSによる拡散

 

SNSで拡散をしようとする手

 

最近増えている炎上の形が、SNSによる拡散です。
炎上は本来、その当事者のブログやSNSのアカウントが絡んだコメント欄で起こります。
しかし、炎上を起こす本人に見てもらいたいのではなく、とにかく多くの方に知ってもらいたいという事を目的にネット拡散を起こす動きがあります。

 

近年大きな問題になった事例ではPCデポの高額解除料問題で、それに腹を立てた被害者の息子がTwitterにこんな事があったとネットに載せたとたんにリツイートで拡散し大きな問題になりました。
PCデポの株価は急落、社長が謝罪をして被害者には全額返金保証という大きな動きを一つの投稿がきっかけに起こりました。

 

このように炎上はいつどこで起こるか分からないもので、閲覧者の反応次第では、大きなニュースに成長していく事例もあります。

 

誹謗中傷は削除できる?

インターネットが普及した事で深刻化する「ネットいじめ」「ネット誹謗中傷」ですが、万が一被害に遭ってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。

 

対策方法としては、

①自身で対策する
②誹謗中傷対策会社に依頼する

2パターンが考えられますが、「②誹謗中傷対策会社に依頼する」の場合ですと非常に多額の費用を要しますので、軽微なものであれば自身で行ってしまうのがベターです。

 

ネット上のいじめ・誹謗中傷は“デジタルタトゥー化”してしまう恐れがあるため、対策は時間との戦いです。

 

自身で対策を行う場合、高い専門知識が必要にはなりますが、対策会社との連絡・すり合わせが不要のためスピーディーに対応できるという利点があります。

 

まずはご自身で対策し、どうしても分からない場合は対策会社に依頼する形を執るのが望ましいでしょう。