炎上マーケティング

 

炎上で非難される

炎上は主に投稿者本人に悪気がなくやった事に対して、周囲が非難する事によって起こります。
人間心理は、褒められるような事をするよりも炎上するような事の方が簡単に注目を集められる特性があります。

 

例えば、深夜に路上で酔いつぶれて寝ている人がいたとします。
それに対して、介護して親切に助けてあげましたとSNSやブログにアップしても反応はごく一部で、第三者へ拡散される事は少ないでしょう。
しかし、そこで

 

酔いつぶれている人の財布からお金を取って豪遊しました

 

なんて事をしてネット上にアップすると、瞬く間に炎上する事は言うまでもありません。
何を言いたいかというと、炎上するネタは良くも悪くも、群衆の注目を集める事ができます。

 

こうした炎上の特性を利用して集客や話題作りにする炎上マーケティングという手法があります。炎上マーケティングは、意図的に炎上するようなネタを発信して、炎上させる事によって注目を集めます。

 

トップページで紹介していますが、炎上の定義は非難するコメントの方が多い状況を意味していますが、賛否両論の意見もある事や、最初は炎上ネタで呼び込んで、後から実は違う良いサービスなんだよと弁明をして集客する事を目的にしています。

 

果たして炎上マーケティングを利用した話題集め、集客は本当に効果があるのでしょうか?

 

 

炎上マーケティングはリスクが大きい

 

インターネット上で炎上した話題は、その後も半永久的に炎上した汚点が残ってしまいます。
意図的にやったものとはいえ、それが致命傷になってその企業やサービスのブランドイメージがその先もずっと汚されてしまうリスクがあります。
また、炎上は第三者が話を大げさにして拡散させる事例もあります。
マーケティングする側が後から弁明するストーリーがあってもネット住民による過激な言動によって収拾不能な状況まで話が大きくなってしまう事があります。
炎上マーケティングはリスクが大きい事を理解して慎重に行いましょう。

 

 

炎上マーケティングの事例

 

炎上マーケティングは、投稿者が実は集客や話題集めなんですよ。と公言する事は当然タブーなので、具体的に意図的に炎上させた事例を特定する事は困難です。
その中でも集客や話題作りを目的にしている可能性が高い事例や、売上アップにつながった事例を紹介します。

 

 

ニフティのニフニフ動画

 

ニフティが動画配信サービスでニフニフ動画というサービスをスタートさせた時には、ニコニコ動画のパクリ、大手がやるネーミングではない。などといった非難が殺到しました。
しかし結果的に炎上が起こるようなネーミングが悪い意味でも話題を集め、ニフニフ動画というサービスが多くの方に認知してもらえる結果になりました。
ただし、ニフニフ動画はその後人気が伸びずわずか1年でサービス終了する形になりました。

 

 

男性入店禁止を掲げた飲食店

 

某飲食店では店頭に男性客お断りという貼り紙を出して、女性同伴も含めて一切の出入りを禁止しました。
ネット上では男女差別。こんな事する店なんて行かないなどと非難のコメントが殺到する一方、別にそもそもそんな店行かなければいい。店の外に明記してあれば入らなければいい話などと、
擁護まではいかなくても、フラットな意見もありました。全体的には、肯定派より疑問を唱える意見が多く炎上と言える状況です。
ただ、これが結果的に話題集めになって、その地域で普段食事をしない女性グループが遠方から来るようになるなど、一定の集客効果を得られたようです。

 

 

ゲスの極み乙女のチケット売上アップ

 

ボーカルの川谷氏はベッキーとの不倫や未成年者飲酒問題などたびたび問題を起こして大規模な炎上を起こしています。
間違いなく言える事は、これが話題作りで意図的に公表させた可能性は低いのですが、結果的にコンサートのチケットが炎上をきっかけに伸びたというデータが出ています。